バイトちゃんは、トランペットの姿勢について悩んでいるみたいです。

マスター、トランペットを演奏する際の、正しい姿勢って疲れないですか?

そうですね。ずっと同じ姿勢をしていると身体が凝り固まってくるようです。

ですよね。姿勢ってそんなに大切なのかなあ。と思っています。

なるほど、そういうことでしたか。でも、正しい姿勢はトランペットを楽に吹くために必須なんですよ。では、姿勢と一緒に演奏する際の服装や視線についても一緒に考えていきましょう。
今回は、『トランペットを演奏するときの正しい姿勢・服装・視線』をご紹介します。
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- 演奏をより楽に!正しい姿勢について。
- 関係あるのかな?正しい服装について。
- より音を遠くへ!正しい視線について。
正しい姿勢ってどんな姿勢?
多くの初心者向け教則本には、写真と共にトランペットの正しい姿勢の画像が載っています。モデルの方がトランペットを構えた姿はスッキリと見えますよね。

でもこの体勢、結構きつい。
バイトちゃんの言う通り、ずっとこの姿勢でいるのは結構きついかも知れません。ましてやトランペットを構えているのですから、重心も狂っています。
教科書通りの正しい姿勢も良いですが、それで演奏に集中できなければ本末転倒です。正しい姿勢の中で、大切なポイントを抑えることで、楽に演奏できるようにしましょう。
基本は全ての関節が90度になるように!
まずは、教科書通りで守ってほしい部分から。全ての関節が直角90度になるようにしましょう。下から足首、膝、腰、の3点です。足の開く角度は90度で無くても大丈夫です。すぐに立ち上がれる楽な角度を開いてください。
もし足が長くて腰や膝が曲がってしまう場合は、椅子を変えるのがベストです。ですが、難しい場合は、腰を曲げてください。腰を曲げるとお腹に力が入りにくくなりますが、ちょっと前のめりになればお腹に力を入れることができます。
足は必ず地面につくことを意識して。
足の裏は必ず地面につくようにしましょう。お腹に力を入れて踏ん張るためにも足の裏は必須です。一度足を上げながらロングトーンやスケール練習をしてみると、足の裏が地面につく必要性がわかると思います。
足がぶらぶらした状態だと、音量、音の安定感を失います。ぜひ足の裏はついた状態で姿勢を作ってください。
椅子の背もたれは使用不可。
トランペットの演奏中、椅子の背もたれは使用不可です。背もたれに腰をつくと、お腹に力が入らなくなります。楽器を楽に演奏するためには、身体全体で楽器を鳴らすことが重要です。お腹に力が入らないと、他の部分に余計な力がかかり、身体にとって負荷となります。ぜひ、背もたれから背中を離してみてください。
なお、休憩中や他のパートが演奏しているときはもちろん使用しましょう。ゆっくり休むことが一番の上達のコツです。
肩や腰に無駄な力が入らないように。
最後に。肩や腰に無駄な力が入らないようにしましょう。身体は常にリラックス状態で。唯一力を入れるのはお腹の筋肉、腹筋のみです。無駄な力が入ると、音も固く響きにくい音になってしまいます。

立っていてもリラックス状態は意識してください。
もし身体をリラックスさせることが難しい方は一度思いっきり全身に力を入れてみてください。その後、脱力すると「力の抜き方」がわかるようになりますよ。力を入れすぎてつらないように気をつけてくださいね。
演奏するときの正しい服装?
では続いて、正しい服装についてです。吹奏楽をやっていると、演奏会やコンセプトにあわせて服装を変えることが多いと思います。そのため、「正しい服装」を常に意識することは難しいでしょう。

制服にTシャツ、トレーナー。服がありすぎる……。
それでも気になる正しい服装について、解説していきます。
特に指定は無し。好きな服でOK!
特にこの服じゃないと駄目という決まりはありません。好きな服を好きなタイミングで着て演奏して良いと思います。制服やTシャツ、スーツ、ドレス等、自分が思う最高の衣装で演奏しましょう。
ただしトランペットはピストンのオイル等が付着する可能性があるため、練習用の汚してもよい服があると便利だと思います。
演奏していて、首周りが気になるような服は避けよう。
もし練習用の服を選ぶ場合は、首周りが気にならないような服をおすすめします。Tシャツやパーカーだと首元が狭いと感じても調整できないので、ボタン付きのシャツやポロシャツ等がおすすめです。
おすすめはポロシャツです。軽くて首元がボタンで調整できるので、とっても楽です。逆にタートルネック等は吹奏感が変わってしまうかもしれないので、最初のうちは避けることをおすすめします。
腹式呼吸を妨げる服装はイマイチ。
お腹周りが引き締まっているものも避けると良いでしょう。腹式呼吸を行うと、お腹と腰回りが大きく膨らみます。それを服装で阻害していまうと、せっかく吸い込める息が最後まで入らなくなってしまいます。
パンツやベルトもゆるいものがおすすめです。また、きつい場合は、演奏するときだけちょっと下げるor上げて演奏すると楽に演奏することができます。制服や決まった服装で参加しなければならない場合は、自分自身で調整をしてみてください。
野外で演奏する際は、手袋もおすすめ。
服装のワンポイントアドバイスですが、外で演奏する場合は、手袋がおすすめです。野外ではトランペットを手で持つ時間が長くなり、疲労がたまります。トランペットを落としてしまうリスクが上がるので、滑り止め付きの手袋があると、とても楽にトランペットを持つことができます。
また、メンバー全員で揃えると、とてもかっこよくキメることができます。ちょっとしたアクセントにもなるのでおすすめです。
正しい視線は音に関係する?
では最後に、正しい視線について。演奏をしていると「もっと視線を上げて」と言われることがあると思います。なぜ視線を上げるのかを紐解きながら、視線の重要性について考えていきましょう。

確かに視線を上げてって言われるけど、意味あるのかなあ。
また、トランペットに適当な視線の高さについても解説していきます。
斜め上+15度位がおすすめ。
ずばり、トランペットの視線でおすすめなのが、斜め上+15度位です。

座って構えた時、に譜面台から20cm上くらいの位置ですね。
ちょうど指揮者も見える楽な角度はコレくらいだと思います。コレよりも上だとアンブシュアがおかしくなりそうだし、姿勢に影響してきます。逆に下だとなんだか音が縮こまってしまうような気がします。
ちなみにトランペットの持つ角度は下15度位が良いかなあと思っているので、トランペットのかまえる角度からすると30度位上が見えると良いと思います。
遠くをイメージすると、音の響きが変わる。
視線を遠く高くすることで、音の響きは大きく変わります。視線が遠いほうが、より音が響くように鳴るのです。また、身体からうまく力を抜くことができ、リラックスした状態にもなります。吹奏楽の多くの曲では視線は「遠く高く」が間違っていないでしょう。
逆に視線が低く近いと、音はやや硬めの音になると考えましょう。しかし、音の硬さというのは、曲に合わせて変えても良いものだと思います。
曲に合わせて視線や距離感を変えてみよう。
例えば、吹奏楽らしい曲でファンファーレを吹くときはもちろん音はよく響いたほうが格好良いです。対してジャズやファンクの曲を演奏する際はどうでしょうか。音が柔らかく、響くものだけでなく、硬い音やダークな音も好まれることがあるでしょう。
少し踏み込んで、曲によって視線を変えてみるのも音楽性を伸ばす一つの手だということを忘れないでください。視線の高さと距離を変えるだけで音の印象は大きく変わります。
さいごのまとめ
今回は『トランペットを演奏するときの正しい姿勢・服装・視線』をご紹介しました。
~ この記事のまとめ☕ ~
- 正しい姿勢を理解して、より楽に演奏できるようになる。
- 正しい服装を理解して、より演奏に集中できるようになる。
- 正しい視線を理解して、より音を遠くへ飛ばす。

教科書通りだと堅苦しいと感じていましたが、大切なポイントを抑えることでちょっと気持ちが楽になりました。
もちろん教科書に書いてあることは大切なことが多いですが、それを一度自分で試した際に、「本当に大切なポイント」「練習の意味」などを考えながら練習に取り組んでみてください。意味や理由を理解するだけで練習効率がアップします。
それではまた。

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